早雲の軍配者
富樫倫太郎さんの早雲の軍配者を読みました♡
軍配者とは戦の全般に関して君主に助言する専門家。
主には占術と兵法を担い、戦の日時、出陣の方角、戦をする場所、天候の予知、敵と戦う作戦を決める。
織田信長には伊束法師、上杉謙信には宇野、武田信玄には山本勘助が軍配者としてつき、得意分野ごとに多数の軍配者を従えていることもあった。
合戦の規模が拡大すると軍兵の数も増え長期戦となるため、豊臣秀吉のもとで軍配を握った黒田官兵衛、竹中半蔵は戦略を中心に思案する軍師といったところ。
兵数に差があっても天候や作戦で合戦の勝敗を決める頭脳明晰なブレイン!
この話の主人公は風魔小太郎。
戦国炎舞ではガッカリされるレアカードですね♡笑
小太郎は韮山さまを心から尊敬し、忠義を尽くす心優しく賢い青年。
両親がおらず幼い妹とともに親類に身を寄せ、修行に出て日々鍛錬する姿は涙が出そう。
その小太郎の師である韮山さま、早雲庵、宗端の人柄も仁徳に溢れていて、たまにこんなじいさまもいるなぁと思う。
戦を好んでいるわけではなく、戦をなくすために戦をしている。
年貢を多く取り立てず住んでいる人たちがみんな困ることなく暮らせるように。
現代で言うならば、税率を低くして稼いだだけ持っていきなさい。でも、誰も生活に困らず、争いごとが起きない社会を築いていく。韮山さまさまです。
争いはときに必要だけどできるかぎり血を流さずに国のため人のためになるものにしないとね♡
話に出てくる勘助と冬之介は信玄の軍配者、謙信の軍配者に!こちらも合わせて読みたいなぁ♡