読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

カラヴァッジョ 聖マタイ伝

f:id:romaneconti:20170122154220j:image

ステファノ・ズッフィさん著

 野村幸弘さん訳

 

 

歴史や風土に触れ、目を楽しませてくれる宗教画も描いてもらうには費用も時間もかかり、17世紀に突入前のコンタレッリ礼拝堂でも難航していたそう。

 

当時30歳を前にしていたカラヴァッジョに宗教画の製作の依頼が。

 

f:id:romaneconti:20170122154328j:image 

 聖マタイの召命


聖マタイを題材に下絵を書かず、線画で大まかな構図をとりキャンバスを壁面へ。

 

 ティツィアーノの影響も受けていて主役のキリストとマタイは左右にいます。

 

キリストは右側で指さししている男性。

 

このキリストの手はシスティーナ礼拝堂にあるアダムの創造のキリストの手を書くことで、ミケランジェロへの敬意も示されているそう。

 

カラヴァッジョはミケランジェロ・メリージが本名で、親近感もあったんだろなぁ。

 

人物の設定には様々な解釈もあるけど、左から3番目にいる男性がマタイ。

 

え!僕ですかとミラーリングしてるみたいで面白い。

 

登場人物は全て男性で年齢層も若者から老人まで集まり、混沌としている。

 

 

f:id:romaneconti:20170122155316j:image

聖マタイの殉教

 

倒れてるのがマタイ。

 

では、誰が刺したの?と犯人探しをしたくなるわけで、マタイの前にいる若者という説と背を向けて逃げだそという説がある。

 

裸の男性は浸礼を受けようとしている人たちだから、マタイの前にいる男性は犯人じゃなくて刃を抜き取っているように見えるなぁ。

 

実際は抜き取ったら血が出てショック状態になる気がするのだが、、カラヴァッジョさーん!笑

 

そのカラヴァッジョ自身もこの絵の中にいて、単なる鑑賞者ではなく、目撃者となって事件を見つめてる。

 

そうか、名探偵コナ...ゲホン。

 

カラヴァッジョはとても写実的な絵を書き残す才がある一方で

 

激昂し荒ぶる一面も持ち合わせる人物ゆえになす偉業でもあるのかな。

 

情熱的で妥協しない性格、絵画、現実、歴史を並行させて再現できるところがカラヴァッジョの素晴らしさだと思う。