サロン・デュ・ショコラ
有楽町の国際フォーラムで開催でした。
駅から直結で去年の新宿の会場と比べるとアクセスしやすく、広くなった印象です。
青木定治さん。
この後サインをしていただき、写真もいっしょにとってくださいました!
とても思い入れがあるので嬉しかったなぁ♡
マカロンショコラ。
ヒカリエのショップで販売されています。見た目は抹茶の大判焼きですが侮れない♡チョコがたっぷり入って美味しいです。
ショコラティンさん
アメリカでハリウッド御用達
日本にも似たタイプのショコラが少しあるので、個人店で量産が難しいかもしれないけど出てほしいですね。
今年はくまさんのオブジェでした。
食べたい♡笑
数年前までのサロン・デュ・ショコラは伊勢丹でのんびり見て回れたのですが、ここ2〜3年はテレビの宣伝効果のおかげか大盛況で、初出店のお店や人気店は全て品切れという事態も。
確実にほしいものは初日か通販、実店舗で購入するのが良さそうです。
フランスのサロン・デュ・ショコラと同じ店舗の出店がもっと増えてほしいなぁ。
と書いてるけど今年は何を作るか考えねば♡笑
不思議のフランス菓子
大森由紀子さんのレシピが好きで読みました♡
フランスでは、その土地で採れるものを旬に美味しくいただく食文化だそうで♡
マドレーヌやケーキは乾いてボソボソだったり♡
ボールに入ったカフェオレにマドレーヌをひたして、ケーキはシロップをなじませて美味しくいただきます♡
私の実家はカリカリっと焼けたトーストを甘いカフェオレにひたして食べる謎の習慣があって、まさにこれなのかしら?笑
日本のケーキ屋さんで年中見られるショートケーキは春だけで、正確にはフレジエと呼ばれて苺が出回る時期に期間限定で並んだり♡
それにしてもたくさん食べたいものが出てきて、地方の焼き菓子、ケーキ、タルト、アイスクリーム、搾りたてフレッシュジュース、季節の果物...
大好きなワインもあるしフランスは楽園。笑
フランス菓子は季節と地域の特産品を大切にしていて、思っていた以上に奥が深く面白いですね。
日本人は流行に弱く、どんどん新しくしないと時代遅れと言われて廃れていくけれど、地方創生にあたってその地域の特性を活かしていく上でヒントがたくさん転がってる気がします。
ボッティチェリ ヴィーナスの誕生
ステファノ・ズッフィさん著。
松下ゆう子さん訳。
人とは思えぬ顔ばせの乙女がひとり
貝殻に運ばれ
悪戯好きのゼヒュロスたちによって岸辺に吹き寄せられ
天も彼女の誕生を歓んでいるかのようだ
あなたはその泡は本物だというだろう、海もそうだと貝殻も本物、吹く風もほんとうのことだと
あなたは女神の眼に光が輝き
空も四大も彼女に微笑むのを見るだろう
ゼヒュロスとクロリスの吹き出す暖かい風、豊穣の恩恵を受けながらヴィーナスは貝に乗って波を漂い、岸辺に吹き寄せられ、春の訪れを告げる。
ウェヌス・プディカ、コントラポストに表れる女性らしさ、美しさに心惹かれますね。
ヴィーナスの誕生は1483年頃ロレンツォ・イル・マニフィコの全盛期に、当時珍しく2枚の麻を縫い合わせたキャンバスに描かれたそう。
ボッティチェリは作品数、当時の文献も少なく、解明されてないところが多く謎深いけど、
この絵については1568年に出たヴァザーリの美術科列伝に少し記載があるだけで、
精巧さもさながら大きさがあるから当時の記録がないのって不思議。
ルネサンス時代はヴィーナスの誕生が15フィリーノ、ファルネーゼのカメオが1万フィリーノと絵画より工芸品の価値が大きかったのかもしれない。
ヴィーナスの誕生は政治色や宗教観が濃く反映されているとも言われていて、メディチ家の象徴とされるオレンジの木があったり、ヴィーナスの髪は家宝のファルネーゼの杯の裏の模様にもそっくり。
ロレンツォの没後には進行復活運動が起こり、不適切だとされる世俗画や女性裸体の絵は燃やされ、ボッティチェリの作品もいくつか消失したそうで。
この絵は当時の人たちの心づかいで、大切に守り受け継がれてきたのでしょうね。
カラヴァッジョ 聖マタイ伝
ステファノ・ズッフィさん著
野村幸弘さん訳
歴史や風土に触れ、目を楽しませてくれる宗教画も描いてもらうには費用も時間もかかり、17世紀に突入前のコンタレッリ礼拝堂でも難航していたそう。
当時30歳を前にしていたカラヴァッジョに宗教画の製作の依頼が。
聖マタイの召命
聖マタイを題材に下絵を書かず、線画で大まかな構図をとりキャンバスを壁面へ。
ティツィアーノの影響も受けていて主役のキリストとマタイは左右にいます。
キリストは右側で指さししている男性。
このキリストの手はシスティーナ礼拝堂にあるアダムの創造のキリストの手を書くことで、ミケランジェロへの敬意も示されているそう。
カラヴァッジョはミケランジェロ・メリージが本名で、親近感もあったんだろなぁ。
人物の設定には様々な解釈もあるけど、左から3番目にいる男性がマタイ。
え!僕ですかとミラーリングしてるみたいで面白い。
登場人物は全て男性で年齢層も若者から老人まで集まり、混沌としている。
聖マタイの殉教
倒れてるのがマタイ。
では、誰が刺したの?と犯人探しをしたくなるわけで、マタイの前にいる若者という説と背を向けて逃げだそという説がある。
裸の男性は浸礼を受けようとしている人たちだから、マタイの前にいる男性は犯人じゃなくて刃を抜き取っているように見えるなぁ。
実際は抜き取ったら血が出てショック状態になる気がするのだが、、カラヴァッジョさーん!笑
そのカラヴァッジョ自身もこの絵の中にいて、単なる鑑賞者ではなく、目撃者となって事件を見つめてる。
そうか、名探偵コナ...ゲホン。
カラヴァッジョはとても写実的な絵を書き残す才がある一方で
激昂し荒ぶる一面も持ち合わせる人物ゆえになす偉業でもあるのかな。
情熱的で妥協しない性格、絵画、現実、歴史を並行させて再現できるところがカラヴァッジョの素晴らしさだと思う。