ふしぎな図書館

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村上春樹さん著の大人が読んでも楽しめそうな絵本。

 

図書館で本を返却して、そのついでにオスマン帝国の税制について知りたい主人公は地下の部屋へ案内されて牢屋に閉じ込められて...な物語。

 

佐々木マキさんのユーモラスな挿絵もついているけど、文の細部から想像できるキャラクターは

 

律儀で真面目な少年、気が弱いけど優しい羊男、不潔な感じの意地悪な図書館にいる老人。

 

読んでるとワクワクしちゃう春樹ワールド。

 

宮沢賢治注文の多い料理店の展開に近いものを感じたけれど、ラストがちょっと不気味。

 

主人公の少年に待ち受ける悲劇を和らげるために羊男は出てきたのだろうか、女の子は文鳥が人に姿を変えて少年に生きる希望を与えてくれたのだろうか。